こんにちは!

現在、株式会社Azul Marino様を通してサッカー留学をしている者です。

今回はスペインサッカー留学をするにあたって、実際に現地で経験した私から、日本とスペインでの練習の違いについて紹介していこうと思います。

こんな感じなのかと想像していただけると幸いです。

まずは、練習の頻度と時間についてまとめていきます。

※例は高校年代

日本では高校サッカーの部活だとほぼ毎日のように練習があると思います。

それも朝練と午後練で分かれているはずです。

そして週末に必ず試合があると思います。

これがJリーグの下部組織や町クラブとなると、平日に1時間半から2時間の練習が3回ほどと、土曜日に試合前の調整を行うクラブがほとんどだと思います。

私が実際にスペインで練習をしてみてまず最初に驚いたのは、どのチームも土曜日に練習がない事です。

スペイン4部以上になると土曜日の練習は当たり前ですが、ユース年代、もしくは4部以下のカテゴリーは練習がありません。

選手によっては個別で試合に向けて調整をするわけですが、基本的にはリラックスする選手が多いです。

そして平日の練習は、週に3-4回です。

開始時間はチームによって異なりますが、私がこれまでに所属してきた2チームでは夜の20:00以降がほとんどでした。

日本人の私たちからすると遅いと感じると思いますが、スペインでは特に夏になると地域によっては最長で22:00頃まで日が沈まないこともありますので、スペイン人からしたら夕方くらいの感覚なんだと思います。

練習時間に関しては、1時間半から長くて2時間ほどだと思います。

続いて練習内容について詳しく紹介していきたいと思います。

私はたまにJリーグチームの練習などを拝見することがあるのですが、今の日本ではひと昔前と違って良い指導者やコーチが揃っていますし、練習内容もスペインで私が実際に体験した内容・構成に近いものとなっています。

でもそれが高校年代から体感できるのは、Jリーグの下部組織くらいだと思います。

私自身、高校時代はクラブチームでプレーしていましたが、練習内容はほとんど同じだったと記憶しています。

ですが、スペインでは曜日ごとにやる事は決められていますが、内容自体は毎回変わっていきます。

私が現在所属している大人のカテゴリーと、以前所属していたユース年代の練習内容を参考にまとめていきます。

まず、週に3回で月・水・金の練習だったとします。

月曜日は基本的に試合の翌日なので、負荷をかけないメニューとなっています。

選手たちはリラックスしていて、仲を深めるようなメニューをこなします。(試合結果によりますが)

まずはチーム全員で鬼を2人ほど決めてロンド(鳥かご)をします。

その後、ボールを使わない鬼ごっこであったり、まるばつゲーム、手を使った遊びや反射神経を鍛えるトレーニングなどといったものをします。

そして最後に私がこれまで所属してきた2チームで共通して行うのが、ミニコートでのゲームです。ミニコートといってもフルピッチの反面ではなく、反面コートのさらに反面ほどの広さで行います。

縦幅はフットサルコートよりも狭いのにも関わらず、通常のゴールで行うため、寄せを早くしないとバンバンゴールが入ります。

チームによってはタッチ制限などがありますが、そもそも狭い局面ですので、必然的に少ないタッチ数になっていきます。

この際、チーム数は3チームが基本で、勝利の回数に応じてその日の優勝チームを決め、最後に記念写真を撮ります。

この1日でチームの雰囲気は格段に良くなります。

次は水曜日です。

平日の真ん中に行われる練習は、ポゼッションが多い印象です。

まず最初にアップをして、ボールコントロールを中心としたメニューをします。

そしてポゼッションの練習に入ります。

ポゼッションといっても種類が沢山ありますが、よくやるのが、3チーム+フリーマンで行うものです。

勝利方法としては、10本回したり、四角に設置してあるゴールへの得点、コーンを倒すなどです。

その中でも、タッチ制限やゴールの瞬間はダイレクト、10本回すのだったらサイドチェンジを一度しなければいけない、ゴールを決めたら次は対角のゴールに決めなければいけないなど、アレンジはあげ出したらキリがないと思います。

日本人の多くがスペインに来て悩まされるのがこのポゼッション練習だと思います。

最初のうちは言語もわからずに次々と展開されていくので、情報処理が間に合わず焦ってしまうこともあります。

慣れてくると楽しいので、ここでは言語が非常に重要となってきます。

最後に金曜日です。

金曜日はシュート系のトレーニングや数的有利でのフィニッシュ、そしてセットプレーの確認を行います。

シュートは様々で、ラダーやマーカーでアジリティトレーニングをした後にシュート、ワンツーからのシュート、FWに当ててからサイドに振ってクロスからシュートなどと様々です。

フィニッシュの練習は、キーパーを抜いて3対2や4対2などで、数的有利を想定して行います。

ボールを奪った方もそのままシュートをすることが可能なので、攻守の切り替えが求められます。

そのあと、セットプレーの確認をしたあと、最後に選手全員でのフリーキックとペナルティキックを行います。

これで以上となります。

いかがでしたでしょうか、皆さんが現在所属しているチームの練習事情はわかりませんが、どの部分が違うのか比べてみても面白いと思います。

私自身が感じた事としては、スペインでは練習日が少なく、時間も短い上に内容が毎日変わるので、頭は使いますが、とても楽しいと感じています。

スペインサッカー留学前にこの情報を頭の隅に置いておいてみてくださいね。