こんにちは!

現在、アスールマリノ様を通してサッカー留学をしている者です。

今回はスペインサッカー留学をするにあたって、実際に現地で経験している私から日本とスペインのサッカーの違いについて紹介していこうと思います。

スペインサッカー留学をするにあたって、いままで日本でサッカーをやってきた皆さんはスペインサッカーが果たしてどのようなものか、今までとはどこが違うのかわからないと思います。同じサッカーでも評価の基準が違うことや、チームメイトのプレーも大きく変わってくると思います。そこで今回は実際にスペインでサッカーをしていく中で感じた違いなどを書いていきたいと思います。 

サッカーを取り組む姿勢から日本とスペインでは大きく異なります。スペインでは練習は長くて1時間半とチームでの練習は決して長くありません。そして練習後自主練習をする姿も見受けられません。しかしこれはやる気がない、サッカーが好きではないというわけではありません。彼らは与えられたチーム練習の中ですべてを出し切ろうという心意気であるということです。日本では自主練する時間などをとても大切にしますが、これはどちらにもメリットデメリットがあると感じます。自主練習をするのはその日にうまく行かなかったことや、自分自身の課題に取り組むためのとても大切な時間です。しかし監督が見ているのは練習の時間だけです。彼らはその監督が見ているその瞬間を一番大事にしているということです。ここまで考え方が違うのは国民性などの違いであることも大いに関係するものだと感じます。どちらがより良いというものではなく、結果的に監督が見ているその瞬間に自分のパフォーマンスが発揮できればそれで良いのだと感じます。ただこういった練習への取り組み方や練習後の時間の使い方にはこういった違いがある事は覚えておくと良いと思います。 

またサッカーにおいては気持ちを全面に出すようなプレーがとても多いと感じます。絶対に抜かれたくない、1-1では必ず勝つ。そういった気持ちが全面に出ています。そういったことが守備の部分で顕著に現れます。日本では抜かれない守備をとても重要視し相手の前に立って時間をかけることが大事とされます。しかしスペインではボールを刈り取りに行くというようなボールを奪えればそれ以上のことはないというように貪欲に取りに行きます。仮に突っ込んでいって抜かれたとしても服を引っ張りファウルで止めることが多いです。それくらいボール1つに対してとても貪欲にプレーします。私自身も抜かれない守備を良しとしていた日本でプレーしていたため、スペインに留学に来てからはそういったボールを奪いに行く守備をとても求められます。なかなか抜けない今までとの違いを払拭しいち早くスペインサッカーに順応できるかが大事になってくると思います。 

細かい技術や受けての気遣い方日本はとても上回っていると感じます。ドリブルやパス1つとっても平均的には日本のほうが高いレベルにあります。しかしパスが浮いていることに対して出し手が文句を言うようなこともなく、結果的に受け手がトラップをできれば良く、できなければ受け手が悪いといったことも多くあります。それくらい細かいことにこだわると言うよりも根本的なつながれば良い、勝てば良いというような大きな枠の捉え方で物事を見ているような気がします。そして勝ったうえで出た課題などはチームで話し合い次のゲームまでに修正していくという形です。小さいことを気にしすぎてしまう日本人にとってはそれがはじめは気になってしまうもしれません。しかし試合で勝つために行っている事を考えればこの考え方は本来間違っていないのではないかとプレーをしていくうえで感じることができます。 

また日本のような上下関係がないことでチーム全体の距離がとても近く感じます。若手の選手がベテラン選手に向けて足裏タックルをすることも珍しいことではなく、年齢はサッカーには関係ないという言葉を体現しているのがスペインのサッカーだと感じます。納得がいかないことはたとえ年齢差があっても関係なく互いに納得がいくまで話し合います。俺は監督に対しても同じです。気になることはすべて聞き、間違っていると思うことには意見を述べそれをすり合わせていきます。こうしてチームが一体になって戦っているという事は日本より熱く感じられます。勝ったあとのロッカールームは大盛りあがりで皆で喜びを分かち合います。こうした日本では感じられない初体験がたくさんあります。初めは沢山の新しいことを学ぶことになり驚きの連続だと思いますが、スペインのサッカーを経験することで熱くなることは間違いなしです。 

日本という国で育ち日本の普通が自分の日常になっています。これは当たり前のことですがそのまま日本でずっと過ごしているだけだと知らないことばかりです。当たり前が世界では当たり前ではないこと。新しい見え方があることを若い内に知る事はサッカー人生においてとてつもない経験値になることは間違いありません。良いこと悪いこと互いにあると思いますが、そういった違いを理解することもとても重要です。 

以上で話したような日本との違い、発見ばかりの新鮮な毎日をスペインサッカー留学を通じて学んでほしいと感じます。